【Linux】パッケージ管理ツールについて

■パッケージ管理ツールとは

パッケージ管理ツールとは、OSへのソフトウェアの導入と削除、依存関係の整理などを行うツールである。ディストリビューション毎に次のようなコマンドがある。

系統 ディストリビューション コマンド
RedHat RedHat Enterprise Linux, CentOS, Fedora, Amazon AMI 等 yum, rpm
Debian Debian,Ubuntu apt-get, apt-cache, dpkg


yumとは

Yellowdog Updater Modified (Yum ヤム)はLinuxRPM Package Managerのパッケージを管理するメタパッケージ管理システムである。
yumデューク大学Linux@DUKEプロジェクトでセス・ヴィダルを始めとするボランティアによって開発された。

RPMとは

RPM(アールピーエム、RPM Package Manager)はRed Hat社が開発したソフトウェアのパッケージを管理するためのシステム (パッケージ管理システム)、及びコマンド。".rpm"拡張子のファイルを利用する。

yumRPMの使い分け
  • yum は内部で rpm を呼び出して、rpm よりもさらに高度な機能を提供しているものなので、yumrpmは決して別個ではない。
  • yum のほうが rpm よりも高機能なので、yum が使える場面では yum を使ったほうが便利。rpmyum が使えない場面で使う

yumRPMの関係は、aptとdpkgの関係と同じ。

yumが使えず、RPMが使える場面

詳細はこちら
Linux の 101 試験対策: RPM および YUM によるパッケージ管理


■Linuxbrew

Mac OS X用のパッケージ管理ツールであるHomebrewをLinux に移植したLinuxbrewというパッケージ管理ツールがある。Linuxbrewには次のようなメリットがある。

  • 実行に root 権限が必要無い
  • LinuxOS X (Mac) で同じパッケージ管理ツールが使える
  • OS のパッケージ管理ツールでは提供されていないソフトウェアでも、見つかる場合がある
  • ホームディレクトリ配下にインストールされるので、不要になった時は削除が簡単