パーミッション

パーミッション

ファイルやディレクトリ一個一個に許可属性を与え、管理出来るようになっている。これを「パーミッション」という。それぞれ「所有者」「グループ」「その他のユーザ」にパラメータを割り振りが可能となっている。

グループ

Linuxは一つのコンピュータを複数人で使うことが前提に作られている。ユーザー一人一人のファイルごとの権限を設定していると非常に手間がかかるので、グループというユーザーの「まとめ」を作って、一括で管理できるようにしてある。

$ cat /etc/group

上記コマンドを使うと、1行に1グループの情報が、yakiniku:x:1005:Korosuke,Doraemon,Donkeyのように表示される。yakinikuがグループ名、xがパスワード(パスワード内容はセキュリティ上表示されない)、1005がグループID(GID)、Korosuke,Doraemon,Donkeyが所属メンバーの一覧を表す。


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http://www.infraeye.com/study/linuxz26.html

パーミッションの読み方
種別 意味
- ファイル
d ディレクト
l シンボリックリンク

2文字目から4文字目はファイルやディレクトリの所有者に対する権限を表し、5文字目から7文字目はファイルやディレクトリの所有グループに対する権限を表し、8文字目から10文字目はその他に対する権限を表している。

シンボリックリンクとは、Windowsでいうところのショートカットのようなもので、ファイルや、ディレクトリを参照するファイルのことである。シンボリックリンクファイル自体は、対象ファイルまでのパスを含んだただの小さなファイルである。

ファイルへのアクセス権限
アクセス権 表記 説明
読み取り r read。ファイルへの読み取り(内容表示等)が可能
書き込み w write。ファイルへの書き込み(編集や上書きコピー等)が可能
実行 x execute。ファイルの実行(プログラムやシェルスクリプトの実行等)が可能


ディレクトリへのアクセス権限
アクセス権 表記 説明
読み取り r read。ディレクトリの読み取りが可能 (ディレクトリに登録されているファイル名の表示)
書き込み w write。ディレクトリの書き込みが可能 ( 新規ファイル作成、削除、名前変更など)
実行 x execute。ディレクトリに登録されいているファイルへのアクセスが可能


アクセス権限を変更する方法

数値を指定して変更する方法と、アルファベットで指定して変更する方法がある。後者の方法を今回は紹介する。

$ chmod 変更対象 変更方法 変更内容 対象ファイル
$ chmod u+x hoge.txt

uが変更対象、+が変更方法、xが変更内容となる。


■変更対象

変更対象 意味
u ユーザ
g グループ
o その他
a 全て



■変更方法

変更方法 意味
= 指定した権限にする
+ 指定した権限を付与する
- 指定した権限を除去する



■変更内容

変更内容 意味
r 読み取り
w 書き込み
x 実行